THE REDFACE PRODUCE VOL.73
ティファニーで朝食を3
朗読劇
映画『ティファニーで朝食を』は、1961年に公開されたニューヨークを舞台にしたおしゃれなラブコメディとして知られています。主演のオードリー・ヘプバーンの華奢な容姿とそのセンス溢れる衣装は、時のアイコンとして世界中にオードリー旋風を巻き起こしました。しかし原作者トルーマン・カポーティは、実は映画の成功を喜ぶどころかかなり不本意だったと伝えられています。実際に原作を読むと、主役のホリー・ゴーライトリィはもっとその時代の問題を抱えて生きている『難解でしたたかな女』として個性的に描かれていたからです。彼女が人生で抱えてきた嘘と真実があの時代を、そしてあのニューヨークをしっかりと物語っていたように感じられました。相手役となるポール・バージャックもかなり違った印象の若者として登場します。若いがゆえに将来を悲観して酒に溺れる彼の日常には、すっかり人生を投げ出してしまったような閉塞感やニューヨークでの屈折も見えてきます。映画『ティファニーで朝食を』は全編が軽妙でおしゃれでとても素敵な作品です。勿論、何度も観ました。でも、実際何も心に残らなかったラブコメディでもありました。原作はもっと重く、暗く、そして深い悲しみの物語だと私は感じていました。作品から見えてくる原作者トルーマン・カポーティは実に巧妙で隙がなくニューヨークの社交界でも一、二を争う皮肉屋で通っていた人です。あのカポーティのイメージのホリーをやれたら最高なのに、と、ずっと考えていました。昨年たまたま大忙しの田中良子さんとタイミングが合って、一日だけ何かやれる機会を得ました。ちょうどその時、この『ティファニーで朝食を』を何年かぶりで読み返していたのです。良子ならホリーを、カポーティの望むようにやれるかもしれない!そうひらめいたのでした。結果、どうでしょう。良子のホリーは思った通り圧巻でした。カポーティも観たら大喜びしたに違いありません。
期間 |
2018/04/13 (金)~2018/04/13 (金) 上演時間:約1時間30分(休憩なし)を予定 |
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劇場 | 愛知県芸術劇場 小ホール |
出演 |
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脚本 |
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演出 |
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サイト |
http://theredface.stage.corich.jp/ ※正式な公式情報は公式サイトでご確認ください。 |
スタッフ | |
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その他注意事項 | 今回はオペラコミック『カルメン』でご一緒した芦沢真理さんをスペシャルゲストにお迎えして、ピアノの生演奏で全編をお届けします。19:00から30分ほどお時間をいただき芦沢さんの素晴らしい演奏もご堪能いただく予定でおります。どうぞご期待くださいませ。 |
期間 |
2018/04/13 (金)~2018/04/13 (金) 上演時間:約1時間30分(休憩なし)を予定 |
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タイム テーブル |
4月13日(金)開場/18:30 ピアノ演奏(芦沢真理)/19:00ティファニーで朝食を/19:30-20:30 |
劇場 | 愛知県芸術劇場 小ホール |
料金 |
5,000円 ~ 5,000円 【発売日】2018/02/03 (土) 全席指定席 |
チケット取扱 |
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